ボジョレー・ヌーヴォー2012についてのさらなる情報

ボジョレー・ヌーヴォー2012関連・最新情報!!

ボージョレ・ヌーヴォー2012by ジャン・フォイヤール
オススメ度
価格:2940 円(税込)
発送可能時期:在庫あり
●alarお気に入りのもう一つのヌーボーがジャン・フォイヤール。彼の作るワインは、かのLe Classementも『全ての要素が素晴らしく融和されて、みごとなバランスを保ちながらも、後味に若々しいタンニンを感じる、誰にもまねできない彼独特の秘法が隠されている』と絶賛。ガメイでありながら(熟成すると:alar加筆)Pinoter=ピノ・ノワールの個性を持つ、という言葉に最もふさわしいボジョレーを作り上げる1人。そしてそのヌーボもまた一切の妥協なく作り上げ、結果華やかで繊細!そしてヌーボーとしてはしっかりと厚みあるクラシックな風合い・・・・その仕上がりは毎年『別格』です。●と言いつつもかなり厳しい2012年。収穫のレポートが届きました。 「2012 年は今までに経験したことのないほど厳しいミレジムだ!2月、5月の霜の被害、そこから長雨によるミルデューの繁殖、そして花ぶるい、雹…もう全ての問題が1年に集約されたようなとても大変な年だ…。特に、ミルデューの勢いが凄まじかった。今年は、ボルドー液散布が通常の2倍、その他ミルデューに効果があると言われている、コルシカのオレンジエッセンスをベースにしたビオの散布剤も試してみたが、撒いても撒いても次から次と発生し、勢いがどうにも止まらなかった…。この現象は化学農薬を撒いているヴィニョロンも同じ。私のさらに2倍化学農薬を撒いている生産者も今年のミルデューには太刀打ちできなかった…。隣人で齢92になるヴィニョロンでさえ、「こんなに厳しい年はかつて経験したことがない!」と言っていたくらいだ!「でも、そんな過酷な状況の中でも、ブドウをきちんと収穫しワインを仕上げなくてはならない!私もプライドがある以上、ヌーボーをつくるかぎりは厳しいミレジムでも必ず高品質なものに仕上げるつもりだ!ブドウはヌーボーの畑だけではなく、モルゴンの畑のブドウも使う覚悟だ!収穫日は9月15日を予定している。今年はブドウの選果にかなりの時間を要すだろう。2012年は収穫からボジョレー解禁日まで期間がとても短いので、残念ながら去年のように収穫したブドウを冷やす時間はないかもしれないが、それ以外は基本的にマセラシオン中はワインを一切動かさず、いつも通り酸と果実味をゆっくり抽出し、エレガントなワインに仕上がるよう最大限努力するつもりだ! (2012年9月11日訪問) と言う事で、今年もジャンのワインにはきたいができます。彼のプライドをかけた一本。是非お楽しみください。●2012年も造りは基本的に例年通り、他のキュヴェとも同じ具合・・・・ブドウを畑で選果後、房のままセメントタンクへ。その前にタンク内に「ピエ・ド・キューヴ」と呼ばれるすでに先に熟したブドウを敷いて醗酵を促し、その上に収穫したブドウを入れていく。いったんキューヴの温度を14℃まで下げて、低温マセラシオン(alar注:2012年はこの期間が短くなりそうです)。この間、CO2は常にキューヴいっぱいに充満させておく。タンクを密閉のまま発酵・浸漬期間は20日間。ルモンタージュ、ピジャージュは一切なし。垂直プレス機で時間をかけてプレスをした後、フリーランとプレスをアッサンブラージュ。再びセメントタンクに移し低温状態のまま出荷ぎりぎりまでワインの清澄を待つ。清澄の具合によってはフィルターをかける場合もある。●とりあえず・・参考までに・・・ マコンからリヨンへ南下する途中、右手に大小起伏のある山々の連なる光景が一面に広がる。ボジョレーの街ベルヴィルから西へ6km ほど緩やかに登りきったところに、クリュ・ボジョレーのひとつであるモルゴンの産地ヴィリエ・モルゴン村がある。その村の中心地から少し外れたところにジャン・フォイヤールのドメーヌがある。畑の総面積は11ha。そのうちの6ha はクリュ・ボジョレーの畑で、モルゴンの中でもとりわけ評価の高い区画である「コート・ド・ピィ(Cote de Py )」とその近辺に持つ。その他の畑もちょうどモルゴンとボジョレヴィラージュを挟む境界付近に点在し、クリュ・ボジョレー、ボジョレー共にテロワール的には非常に恵まれた環境下でブドウを栽培している。気候はコンチネンタルで、夏はたいへん暑く冬はたいへん寒い。東西南北に広がる丘陵地帯によって、冷たい風や多量の雨からブドウ畑が守られている。 現オーナーであるジャン・フォイヤールは、以前はワインの瓶詰め会社で働いていた。当時、仕事で瓶詰め設備のない小さなワイナリーをまわる機会の多かった彼は、マルセル・ラピエール、ギイ・ブルトン、イヴォン・メトラ等、現在活躍する自然派ワインの生産者と深く知り合い、次第に彼らのワインづくりに興味を抱くようになる。特にマルセル・ラピエールに影響を受けたという彼は、ジュール・ショーヴェの本を片手に、マルセルのカーヴに足繁く通いながら独学でワインの醸造を勉強した。1981年、彼の義父が老年により畑仕事を辞めたのをきっかけに、畑を譲り受け本格的にワインづくりをスタートする。ではマルセル・ラピエールに次ぐボジョレー自然派ワインの代表格となっている。 現在、ジャン・フォイヤールは11ha の畑を4人で管理している。ブドウの品種は、ガメイのみで、樹齢は27?70年。畑は硫黄とボルドー液散布のみで、100%ビオロジック。とにかくブドウの質にこだわり、収穫時の選果は粒レベルで傷んだブドウは一切入れない。低温でのマセラシオンで、じっくり時間をかけた仕込みから出来上がるワインはまさに上品の一言 「Pinoter(ピノ・ノワールの個性を持つ」は、ボジョレーの生産者にとってほめ言葉のひとつであるが、彼はこの Pinoter という言葉に最もふさわしいボジョレーを作り上げる!彼のワインの秘密はどうやらこの『じっくりと時間をかけた仕込み』にあるような気がしてならない。あふれんばかりの果実味、エレガントで驚くほどピュアなワインは、時間をかけるとまさに高級ピノノワールの雰囲気を醸し出す。そんな彼が作り出すプリムールは、華やかで繊細ながら実に芯のしっかりした構成のワイン」●そしてジャンのヌーヴォーも今年の詳細が入ってきました・・上のフレデリックと対応が微妙に異なっているところが毎年面白いですね・・・特に注目は生産量確保のためにモルゴンのブドウまで投入・・確か2007年か2008年もそんなことがあったなと・・取り敢えず、どうぞ!■8月に入り、待ち焦がれていた太陽がやっと姿を現し、ここ連日毎日暑い天気が続いている!7月まで猛威を振るってたミルデューはとりあえずこの暑さでいったん収まった。だが畑に出ると、まるで葉を焦がしたように点々と広がるミルデューの傷後が今も痛々しく残る…。畑では8月の第1週が過ぎたところでブドウのヴェレゾンが始まった!今のところブドウの色づきは非常にゆっくりで、収穫からワイン出荷までのリミットを考えると、内心焦りの気持は正直ある…。ただ、今年はブドウの樹1本当たりの房の量が極端に少ないので、このまま天気が続けば予定よりも早くブドウが熟す可能性は十分にあると思う。■今年はヌーボー用のガメイの収量が少ないことを見込んで、例外的に、一つランク上のモルゴンのブドウも一部アッサンブラージュすることに決めた!通常のボジョレーのブドウと比べると明らかに採算が合わないが、それでも自分のプライドとしてワインの質は下げたくないし、今年はこの厳しいミレジムに対し最後まで全力を注ぐつもりだ!収穫日は9月15日前後を予定している。収 量はブドウを収穫してみなければはっきりと分からないが、去年の半分くらいになるだろう。(2012年8月16日情報)こちらも参考までにと2011年の様子など・・・■2011年8月初旬・・・・「ヴェレゾンが6月20日前後に始まったので、このまま何も問題がなければ、収穫は8月29日を予定している。去 年よりも約20日間早い収穫だ!今のところブドウは傷ひとつなくほぼ完璧で、7月全般に渡って降った適度な雨のおかげで果汁もしっかり確保できている!今年、特にボジョレー全域で見られた水不足による葉の変色も、私の畑に限っては全くなく健全そのものだ!2011 年は、個人的にはプラスの偶然が重なった素晴らしい年と思っているのだが、今のところ全ての事象がタイミングを計ったように良い結果につながっている!たとえば、春の猛暑によるブドウの成長促進は、結果的に開花不良や病気のリスクを避け、また、6月が水不足だったおかげで、7月の長雨が恵みの雨となり、さらに今年のブドウは粒と粒の間に隙間があり、この隙間のおかげでブドウの通気性が保たれ、長雨によるブドウの破裂や腐敗を防ぐことができている!収穫が早い分、醸造に時間を割くこともできるし、これから雹などの例外がなければ、間違いなく2003 年や2009 年を超える素晴らしいミレジムとなるだろう!(とフレデリックとほぼ同じ見解を示しているが・・・)■2011年9月収穫後・・・・「収穫は当初の予定通り8月29日から開始した!潜在アルコール度数は12度前後。選果の必要のないとても健全なブドウが収穫でき、収量も35hl/haと十分確保することができた!今年のブドウは、例年と異なりリンゴ酸の落ちるスピードが早く、特に収穫日はこのリンゴ酸の量に気をつけた。特に、ヌーボーはマセラシオンカルボニックで醸造するので、醗酵途中でマロラクティック醗酵が始まるリスクを考えると、ワインの酸敗を防ぐリンゴ酸の量はとても重要となる。また、今年のブドウはリンゴ酸同様に醗酵の原動力となる窒素が少し足りないのも少し気になるところだ。ただ、これらは醸造上の問題で、今年は、ブドウもきれいで、幸いいつもよりも醸造にじっくりと時間をかけることができるので、温度を低温に保ちながら丁寧に仕上げていけば問題はないと思う。果実味のやわらかいヌーボーらしいワインに仕上がるだろう!(alar注:・・という具合。結果的にともに『良き出来映え』を確信しているが、最後の仕上げにもっちくところでのアプローチのちがい、人が現れてますね。ボージョレと言ってもそこは広い(コサールの畑はブルイィの近く、ジャンの畑はモルゴン5Kmぐらい離れている)。畑によって気候条件は大きく異なる。その上で直前の状況の違いにより対処すべき視点が異なってくるのが面白いところ)●う?ん毎年力一杯のヌーボーで飲みながら「申し訳ない・・」と思いつつ飲んでますよ、フォイヤール・・・今年もきっちりオススメできそうです。 >>詳細を見る